2001年 3月 13日 新人公演は、凄い昔に観た事があるだけで、本当に久し振りの観劇となりました。 何より、惚れた生徒の初主演なんて、そうそう経験できる事でも無くて、 本公演の始まる頃から、息苦しいやら落ち着かないやら…。 本公演観劇中に隣になったブンちゃんファンのお姉さんに、当人より緊張してるのと違うと、 言われる始末。 きっと、何処かで気負っていたのだと思う、何ほどの物でもないのにね、私が焦ったって。 で、とにもかくにも、明かりが消え、桂ちゃんの開演アナウンスが流れて、幕が上がりました。 最初の第一声が、しっかりと通っていたので、いけるかと、想いはしましたが、 カーテンが開くまでは、少しイライラ。 そこに座っている、彌太郎はやはり幾らか幼くて…。でも、動き出したら緊張しつつも頑張ってるの、 で、観てて気になったのが、羽織がきちんと着れてなかったこと。 本役 轟さんが、此処でキチンと来てたかどうか、覚えていなかったのは不覚だったけど、 片方の紐が奥に行ってしまっていて、結べていない。 そのまま、銀橋に行くのかとハラハラしてましたら…。銀橋に入る前に役をキープしたままで、 キチンと紐を結んだの、まるで必然的な演技にしか見えなかった、本公演もああだったのかしら…!? いや、きっとそんなはず無いと思う、だから驚きました。 次の銀橋は、最初のソロ轟さんが低いからねキーが相当、桂ちゃん高めなはずなのです、 でも、いくらか低めになってた気がします。でも、まだ固かったなうん…。 この後は、現代の場面なのですが、新公用の演出に変わっていたらしく、本公演と違う役の性格設定に なっていました。 本役の渋い神宮寺さんも、良いけどこっちの情けない軽い親父も好きです。 で、喜勢さんの登場。 流石に何度もヒロイン経験のある、まひるちゃん、余裕さえ感じる役作りと愛らしさで彼女が、 相手役さんで良かったなって、此処から青年期になっていきますが、少しずつ役に乗っていく 桂ちゃんが見て取れました。 年齢的にも作りやすい筈だものね…!? この辺りから、一緒に出てる。川田さん(神月さん)が、良く目立つようになってきます。 と、言っても、役の中で主張できる人なのか、観てて二人のバランスみたいな物が、 良いかなってね…!? この場面最後の方で登場する。竜馬(天勢さん)は、エッ、ブンちゃんと、思う台詞の発声で、 ビックリ、やっぱり影響力強いのかと、思ってしまった、だから、良いのだけど、 本役と似すぎてて、もう少し足掻いて欲しかったかも…!? ジョン万次郎の場面ぐらいから、桂ちゃんもほぐれてきたのか、のびのびし始めました。 楽しいシーンだものね、遊ばないと…。 竜馬脱藩のくだりから何となく、彌太郎での呼吸が出来てきたように思いました。 で、なによりらしくなっていったのが、夜逃げの泥棒かぶり。 此処は原作でも重要な場面どうするのかと思っていましたが、きっちり有ったのは、嬉しかったです。 で、銀橋に出てきた、彌太郎さん可愛いの、お母さんに諭されてる姿が可愛いの、 で気持ちが決まって、ソロに入ったら、此処からしっかりと本役さんから離れました。 私から見て、桂ちゃんの彌太郎さんが、やっと舞台に現れてくれました。 役をなぞるのでは無くて、自分らしさを何処で出してくれるかと、ハラハラしてましたが、 ここから、のびのびと、呼吸し始めているように感じて嬉しかった。 それに、いい顔するの此処のソロ。目をキラキラさせて歌いきって、そのまま決意の台詞になります。 今の彼女にダブルものがあって、好きだナァー。 で、三野村さんについて、銀橋出てきますが、ここの笑いが、もう一つ頑張れって思った。 台詞の関係なんだろうけど、もう少し高笑いに、限りなく無邪気に笑い声がして良いと思った。 越後屋さんの店先では、小道具に振り回されてました。 筆入れって言うんですか。あれから筆を出して。墨を開けて帳面を開いたら、 三野村さんに声かけられたました。長くそこに居た設定ですが、そうはなってない、仕方ないですが、 日本物の難しさですね…。(片づけるのも一苦労と言った感じでした…。(^^ゞ) 三野村さんに、お茶をごちそうになりに、行った場面は、本公演でも笑いを取りに行くところ。 同じ事出来ないしと、見ていましたがちゃんと工夫してました。確か大きく回っていたような…!? 日本国の話しになって、竜馬登場になりますが、二人とも元気で良い呼吸。 思いっきりぶつかれるのだと思いました。全開なのよね、演技もきっと気持ちも…!? 土佐に戻って、あぜ道でふててる彌太郎さん。子供達に声をかけられて、叱る場面だけど。 なんか、少なからず子供が、子供叱ってるように見えてね、失礼な奴です。はい、私…。 で、象二郎さんが声をかけるんだけど、完璧笑いを取りに行ってました。 ボッーとしてる、彌太郎さんを子供達に静かにしてるように合図して、後ろから驚かす。 でも、計算した演出だから、難しいよこれ。しっかり驚いてて笑えたし流れ外してないけど、 こう来たかって…。 長崎行きの話しになって、「よっしゃ〜〜〜!!」って、所此処はクリアなの、 もうしっかり彌太郎さんだから、でも喜勢さんの話しが出て喜勢さん登場。 下駄脱いで、挨拶するときに、下駄揃えちゃったのよ、桂ちゃん。 あれは、重ねないと喜勢さんお芝居やりにくい、気持ち入りすぎてかそれ忘れちゃったのよねきっと。 青年期での喜勢さんとの絡みは、此処が見せ場。 お互いの気持ちのやり取りがあって、銀橋デュエットになります。 本公演の時も好きな場面なんですが、やっばり良いです。可愛くて初々しくて、本舞台に戻って。 子供達との絡みから、東洋暗殺の報告を受けて流れが変わります。 実質青年期は此処まで。 この後の場面が、吉田東洋暗殺になります。 好きでね、私。本役 萬ケイさん格好良くて流石って思ってたけど、 新公もなかなか見せてくれました。やりがいのある場面よねきっと…。 その後長崎へと場面は移っていきますが、龍の踊りの先頭が新公は、小娘(クーニャン)でした、 可愛かった〜!! この長崎から少しずつ男の骨太さが必要になってきます。 やっぱり危なっかしくてね、ハラハラしながら、観てました。 グラバァー邸のウェイトレスが、ニューハーフのお兄さんになってて、客席大受けなんだけど、 この流れの中で、彌太郎さんはマジなお芝居を要求されるので、流され無いかとドキドキで笑って何て 居られませんでした。(しかし、本当は女性なのにお兄さんにしか見えなかった…!?) 無事に流されることなく、芝居の流れに乗りつつも本筋に客席の気持ちを持っていったので、 ホッって所です。 で、竜馬との会談。 実質ここは竜馬の見せ場の一つ。でも土佐商会のメンバーも、海援隊も二人ずつ、 「突撃ーーーー!!」からどうなるのかなって、思ってましたが芸者のお姉さん達が登場しました。 わさわさしてないと、面白くないものだからああなってたのね…!? で、落ちの゛はりせん゛無いナァーって、思ってたら。出ました゛ピコピコハンマー゛ そんなんこの時代に無いぞぉーーーーーって、突っ込みたかったけど、まぁ可愛く楽しかったから 許す…。 長崎でのもう一つの大きな絡み、丸奴とのやりとりは良いのだけど、まだやっぱり演じきれてない。 何て言うのか、大人の男の大きい人物だからこその、良い意味での嫌らしさが欲しいの、 まだ、無理だよね、そこまで望んじゃ…。 長崎から次はいよいよ壮年期に入っていきます。 まず、三菱ダンサーから、始まるのですが、本公演良い顔してるから、どうなるのかって思ってましたが、 見事にいつも元気に踊ってる振りを彌太郎さんで、踊りきりました。 しかもしつこいけど、壮年期有る程度の年齢設定が上がってきてる場面なので、やりきったのは、 あんぐりって所でした。ほんと凄い子…。 でも、流石に台詞に入り出すと、本役なぞるので、精一杯って感じで、やっぱりハラハラ。 そして、喜勢さんと丸奴との場面になりますが、やっぱりまひるちゃんがいつもと逆なのが、 なかなか楽しくて、でも流石に凛とした奥様ぶりで貫禄って言うか…。うん素敵でした。 三野村さんが、倒れて、合併。そして彌太郎さんも倒れてしまいます。 家の庭先での場面は、有る程度のキャリアが無いと、説得力の出ない台詞です。 「道をゆずる…。」なんてやっぱり本役さんじゃなきゃ、あの重みは出てきませんね。 唯 喜勢さんとのやりとりは、良かったです。良い年輪の深みが出てきてたかな。 この後の、喜勢さんと丸奴との場面も、やっぱり本公演と重ねてしまう、 でもこの後の彌太郎さんと喜勢さんの場面って好きです。 本役さんも楽しんでますが、此処 まひるちゃん絶対楽しんでた、バッシッ!!て、やってからが、 むっちゃ可愛いの、桂ちゃん彌太郎さんも、一瞬若くなってました。 追いかけるところで、なんとか戻そうとしては居ましたけどね。(笑) そして、パーティ会場。 此処は、桂ちゃん本役の見せ場なので、音二郎さんにどうしても注目してますが、ウーンもう少し 弾けて欲しかったかな…。綺麗な人でしたが…。 此処の彌太郎さんは、お茶目さ全開。喜勢さん引っ張って真ん中行くときも強引な優しさが出てたし。 丸奴と偶然会ったところも、結構いやらしく嬉しがってて、喜勢さん怒るの当たり前だよぉー、 ってお芝居になってました。 で、あの方のおみ足を踏んじゃった彌太郎さん。最後の明るい場面思いっきり行っちゃってました。 可愛かったです。 そして、最後の死に向かっていく場面。日記でも触れましたが、本当に良かったの。 きっと自分でも、計算どおりやったとは思えない、有る程度の方向は決まってただろうけど、 照明はいって、台詞になったら気持ちが完全に入ってたでしょ、彌太郎さんに。 目がね、違うの本役さんときっと見ていたものが違う気がします。 この場面は、どっちかというと、見た目は良くないのだけどでもきれいだった。 見えてるものがじゃなくて、感じるものがきれいなの…。分かんないよね、でもそう思いました。 無事にセリ下がっていく時の表情見てたら、泣きそうだった、でも我慢の子したけど…。 そして、ラスト。 本公演は、矢島君がセンターなんだけど、新公は桂ちゃん彌太郎さんが、白のフロッグコート姿で、 せり上がってきます。 竜馬を始めとして、関係の深い人達は下にいて、見守ってくれてます。 歌いながら、挨拶してセンターに戻って全員のコーラスの中幕がおりました。 やりきってくれたことが、嬉しかった。演出を変えてもらえたことで、主演らしくなってたし。 真ん中で幕を降ろせる。大きな意味のある位置に立ったんだって実感しました。 で、ご挨拶。最上級生は、東洋先生。 第一声から、客席 あれってムードで、だってとっても女性らしいお声なんだもの。 で、笑いが起きてしまいました。で少し詰まったの、気の毒だったかしら…!? その間、後ろで待ってる桂ちゃん緊張してるの、もろ分かりなの。 肩に力入ってきてたし、両手固まってる。初めて真ん中に立って、ご挨拶しなきゃならない訳だもの 当然よね。 で、いよいよ紹介されて、サァって時に、他の出演者から、音月コールしてもらったの。 名前呼ばれたときから、ぎゅって、両手握りしめてましたが、 コールされて、「はい」って、答えて前に出てきました。 しかし、流石雪組さん、しっかりしたご挨拶で、もっと舞い上がってしまうかと思ってましたが、 途中泣いちゃったぐらいで、言うべき事はちゃんと言って無事にご挨拶終わりました。 そして、本当に幕が降りました。 長くなった、しかもやっぱりあまり他の方見てないし(-_-;) やばいかなぁーーーーーー。 でも、本当に良い公演だったと思います。 次は東京も有りますよね。私は行かないけど、頑張って欲しいです。 ファイトォーーーーーーーーーーー!! 桂ちゃんって、ね…。 Megu |